ドキュメント「人と社会と未来をつなぐ」【日鉄高炉セメント】
気候変動
今、地球は深刻な問題に直面しています。
私たち人類にとって、経済と環境の折り合いをどうつけるかは重要な課題です。
そんな中、かつては廃棄されていたある素材を利用し、
環境への配慮と高い機能性を実現した製品で、
大きなビジネスにつなげている会社が北九州市にあります。
日鉄コーロセメント株式会社
コーロセメントとは、製鉄所で発生するスラグと呼ばれる副産物を再利用して作ったセメントの一種です。
通常のセメントに比べて、CO2排出量がおよそ6割少なく、
さらに耐久性や耐水性、そして時間が経つほどに強度が高まるという機能性も備えており、
日本国内の橋、ダム、ビルといった街づくりに広く使われています。
そのコーロセメントを日本で初めて生み出したのが、この日鉄コーロセメントです。
社内の特徴を見ると、先輩と後輩がペアで指導をするコーチャー制度や、
社員が文系理系を問わず活躍できる体制を備え、
その結果、新卒3年目までの定着率がなんと100%だといいます。
今回のカウテレビ企業密着ドキュメントは、地球に、建物に、そして働く社員に優しい会社、
日鉄コーロセメントに密着し、社員の働く喜びに迫ります。
日鉄コーロセメント株式会社は、北九州市小倉北区に本社を構えるセメントメーカーです。
日本最大手の鉄鋼メーカーである日本製鉄グループの一社であり、
その副産物を使って、付加価値の高いコーロセメントを日本で最初に開発した会社です。
コーロセメントは、橋梁やダム、ビルなど、耐久性や強度が求められる構造物に使われることが多く、
通常のセメントに比べてCO2排出量が少なく、
長い時間をかけて固まることで高い強度を実現できるという特性を持っています。
橋とか道路とかダムとか、主に国が手掛けているような工事が多いですよね。
国は環境に良いものを、これまでも率先してやられてきたので、
コーロセメントがかなりの割合で使っていただいています。
今、コーロセメントに風が吹いているかなと、そういうふうに思います。
こちらは営業グループの永井さんです。
日鉄コーロセメントの営業は、商社やコンクリート製品のメーカーに対して行われます。
建設現場のニーズに合わせて原材料の配合を変えて機能を持たせたり、
現場の使い方を提案していく営業です。
この日は、取引先である県材商社を訪れていました。
佐賀のお客さんが実は困っていることがあって、今度新しい工場を建設するにあたって、
できたらサイロをコンパクトにして一つにしています。
私たちの製品のラインナップの中には、セコが添加されたG2のタイプがございます。
今のこの時代の流れからすると、特にゼネコンさんが主体に
コーロセメントの比率を多くしたものを使ってくれという要望が出ていますので、
コーロセメントを使うことによって削減効果が目に見えるんですよね。
SDGsに注目が集まる中、長井さんはコーロセメントという環境配慮型商品によって
お客様のパートナーになっていることに働きがいを感じるといいます。
社会貢献につながる仕事だなというのはすごい感じるところであります。
こちらは長井さんの上司である営業部の大竹部長です。
下水管の補修材としての活用やコンクリートブロックの素材としての活用など、
コーロセメントの新たな販路開拓に挑んでいます。
大竹部長は入社して32年。
この間に世の中の環境意識は大きく変わってきたといいます。
今後、コーロセメントの価値が社会に伝わるように
製品を売り込まなくても売れていくような仕組みを作っていきたいと語ります。
それがかつ環境にもいい、世の中のためにもなるということを
売っている人自身が体感できるようになる。
こちらは品質保証部、入社4年目の堀さんです。
前の日に工場で作られたセメントの強度や流度、含まれる不純物の基準などを測定し、
コーロセメントの品質をチェックする出荷前の最後の観問です。
セメントは一番大事なのが強度になってくるので、
ちゃんとセメントが出荷されて強度が出るセメントなのかを確認してから出荷するようにしています。
堀さんは、密鉄コーロセメントの会社としての社会貢献性の高さを誇りに思っているといいます。
社会環境の縁の下の力持ちなのかなと思っているところはあります。
産業廃棄物の再利用したものが実際に建物を建てているので、
そういう面で社会に貢献できている会社なのかなと思っています。
実はこの品質保証部では、高卒や文系出身の社員などバラエティーに富んだ人材が活躍しています。
密鉄コーロセメントでは、未経験の新人が一人前に育つまで、
一人に一人の先輩が指導に就くコーチャー制度を導入しています。
堀さんは、1年目の田中さんを指導中です。
田中さんは経済学部出身ですが、未経験でも活躍できることに魅力を感じ、同社を選んだといいます。
全くセメントのことを知らない人でも働けるような仕組みがあるので、
仕事だったり仕事以外の面でも話を聞いてもらえるところがポイントかなと思います。
一人一人に担当がついて、手順だけじゃなくて原理とか、何で試験が必要なのかとか、
セメントのことについても詳しくみんな教えてくれるので、
分系だからできないとか、そういう気持ちは持たずに挑戦してきてもらいたいなと思います。
密鉄コーロセメントの心臓部、本社工場。
こちらは製造グループの橋本さんです。
製造グループの社員は24時間を3交代制で勤務しており、製造設備に異常がないか、
常に監視をしながらコーロセメントの生産ラインを守っています。
セメントの主成分となるプリンカーを粉体状にしたやつですね。
スラグと混ぜてコーロセメントを。
目に見て分かりやすいというか、成果が。
橋、ダム、あとビル、ここの本社もうちのセメントで作ったので、分かりやすいというのがいいですね。
橋本さんは地元の小倉工業高校を卒業後、入社8年目。
26歳の若さで念願のマイホームを購入したそうです。
3交代勤務制について橋本さんに伺いました。
夜勤とかもありますけど、家族との時間は思っているより取りやすくて。
福利構成にしても、休日面にしてもそうだし、当然給料面にしてもすごく安定した会社だと思うんですね。
家族も不自由なく生活ができてありがとうございますという感謝の気持ちしかないですね。
日鉄コーロセメントを率いる江頭秀樹社長です。
江頭社長はコーロ塾という社内勉強会の講師を社長自らが勤めながら人材育成をしています。
社員に期待するのは自創するチームだと語ります。
期待する像はですね、もう一言で言うと自創する人。
自ら考えて自ら行動して、そういう人にみんななってもらいたいです。
チャレンジする、失敗する、失敗したら失敗れというのができた。
それはある意味成功であるというふうに思うので、ぜひそういう経験をどんどん積んでもらいたいなというのが。
この自創するチームづくりを目指して同社では若手社員が声を上げやすいボトムアップの社風を大切にしています。
上司が部下に対し指示監督するのではなく、20代や30代の若手中心でどうすれば営業マンとして成長できるかを研究する若手営業会議もそのボトムアップの社風の表れです。
任せられた仕事の中でもっとこうしたらよくなるんじゃないかというアイディアだったりとか、そういう発案的なところがあったら、それを直接上司に相談ができる。
上司の方も上げたアイディアに対しても一旦受け止めて、ここはこうしたらいいんじゃないかというアドバイスもくれる。
責任ある仕事も若手から任せられるし、そのやり方についても、もちろん上司に相談してやることはありますけれども、
やっぱり考える力というのは、自分担当者がこうやりたいというのはあると思うので、その辺のやり方の自由さはあるかなと思います。
環境に配慮された事業と社員の働きがいを両立してきた日鉄航路セメント。
最後に江頭社長にビジョンを伺いました。
日本で航路セメントって全セメントの中で2割弱なんですよ。
2割が4割になったらCO2200万トン下がるんですよ。
それを専業で作る会社というのが日本でここしかない。
そこに入って仕事をするということは、つまりは環境に優しい仕事をしているということにほかならないわけですね。
それが製造の仕事であっても営業の仕事であっても経理の仕事であっても人事の仕事であっても全ての仕事が
結果その環境に優しい素材を作って世の中に出して使っていただくということになるわけで、
その仕事をぜひ一緒にする仲間を絶賛募集します。