【時事インサイト】台湾軍における機動火力運用の変容 合理的な対中抑止

大紀元 エポックタイムズ・ジャパン
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台湾海峡情勢の変化に対応するため、台湾軍は近年、機動作戦能力の強化を進めています。今月9日と10日、台湾中部で中共軍の上陸作戦を想定した実弾演習が実施されました。
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みなさんこんにちは。 時事インサイトの川原雅也です。
台湾海峡情勢の変化に対応するため、台湾軍は近年、機動作戦能力の強化を進めています。
今月9日と10日、台湾中部で中共軍の上陸作戦を想定した実弾演習が実施されました。
今回の演習では、アメリカ製の高機動ロケット砲システムタイマースが初めて台湾中部の戦術地域に展開され、
実戦を想定した機動配置及び射撃訓練が行われました。
演習開始とともに、台湾が独自開発した多連装ロケット砲サンダーボルト2000が相次ぎ発射され、
海上目標に対して集中攻撃を実施しました。
今回の訓練では従来の固定的な陣形を取らず、分散配置による迅速な展開能力が重視されました。
今回の演習は、台湾の防衛ドクトリンが固定陣地防御から分散型機動翼子へと構造的に転換しつつあることを示す
象徴的な演習であるといえます。
この変化の背景には、現代戦における対砲兵レーダーの高度化があります。
固定陣地は精密誘導兵器による先制攻撃に対して脆弱であり、生存性の確保が現代の火力支援部隊にとって最優先課題となっています。
ハイマースのシュート&スクート、撃ってすぐ移動するという能力は、命令を受けてから射撃完了まで3分以内という実測値が示すように、
敵の対砲兵反撃サイクルを上回る機動性を実現します。
ハイマースは単なる火力支援兵器に留まらず、将来的な長距離精密打撃ミサイルとの統合を視野に入れれば、重心打撃プラットフォームとしての性格を帯びます。
射程約300kmの超射程ミサイルエイタックムスは福建省沿岸市をカバーし、超射程精密攻撃ミサイルプリズムの射程遠心型は最大射程1000km以上に達する可能性があるとされています。
台湾海峡を渡航中の上陸部隊のみを標的にするのではなく、出発基地そのものへの接近を拒否・阻害するいわゆる重心措置戦略の実現可能性が高まります。
これは中共軍にとって福建省沿岸での大規模集結や平坦準備の実施が、海戦前から高いコストを伴う選択肢となります。
この中で、福建省沿岸での大規模集結や平坦準備の実施が、海戦前から高いコストを伴う選択肢となります。
中共軍が台湾海峡を越えて進行を試みれば、大きな打撃を受けることになると指摘しています。
実際、中共側はハイマースを重要な脅威として見ていることがわかります。
中共政権が軍の宣伝映像でハイマースの無力化するシナリオを繰り返し描写していることは、逆説的にこの兵器が台湾防衛において持つ抑止価値の高さを傍称しています。
では、台湾軍の演習期間中、中共はどういう反応を示したのかというと、台湾東部海域において方式行活動を実施したと発表しました。
名目上は日本とフィリピンの海洋協会確定交渉に対する反発とされていますが、実際は典型的なグレーズオン戦術の適用とみられます。
台湾の台中政策を担う行政院大陸委員会も、中共の行動は国際法及び国際条約への重大な違反であるとして非難しました。
再度申明します。中華民国と中華人民共和国の主権は互不隸属です。
台湾総統府は中共による現状変更を狙った拡張行動を強く非難するとともに、台湾社会に対しても中共による政権改革を強く拒絶したとしています。
台湾政策は、世論操作や認知戦の影響を受けないよう警戒を呼び掛けています。
