小倉智昭さん 標準治療を受けておけばと後悔のニュースをみて思うこと

友利新 / 医師「内科・皮膚科」
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1 動画再生回数·2024/12/25
みなさんこんにちは、友理新田です。今日はですね、ちょっといつもと違うんですけれども、私自身これはちょっと皆さんにしっかりお話ししておきたいなぁと思うニュースを見かけたので、今日は動画をこんな風に撮っております。
これがどういうニュースかというと、今月12月9日ですね、キャスターである小倉智明さんが豪高がんでですね、77歳でお亡くなりになったというニュースなんですね。
小倉さんといえば、長年朝、フジテレビの朝の特だねという番組に出ていて、私自身もその特だねを見て、大学に行ったりとか、研修したりとか、本当に長年この朝の顔として小倉さんっていつも元気な声を発していただいていたので、このお亡くなりになったニュース、すごくそれ自体も私にとってはびっくりしましたし、悲しかったんですけれども、
その後にすごくね、これはもう本当にもう医者としても、そして私も一人の体験者としてもすごく詰まされるというか、心が痛いニュースだったんですが、それがどういうニュースだったかというと、小倉智明さん、医者が勧める標準治療を受けていたらと後悔、特だね、名誉が伝える当初は民間療法で温存というニュースなんですね。
これが何かというと、特だねでご一緒していたリポーターのフリーアナウンサーの方がですね、別の番組でお話をして、これが小倉さんのメッセージですということでお伝えになったらしいんですが、小倉さんというのは2016年の5月に膀胱癌を発表されていらっしゃるんですね。
当初は膀胱癌だった場合、ステージにもよるんですけれども、膀胱を全滴するというところをしていく必要があったらしいんですけれども、当初は膀胱温存、要は取らずに完治を目指して、民間療法である免疫療法というものを受けていらっしゃったみたいなんですね。
でも、そこから2年ですね、2018年に大量の血尿が出たため、同年11月末に膀胱の全滴手術を受けたということなんですよ。
大村さんが曰く、小倉さんは16年春にがんを宣言され、セカンドオペニオまで受け、それ以外の治療を選んで民間療法という形で随分お金を投じた。
それによって2年半遠回りした。本人はやっぱりお医者さんの言う治療、標準治療を受けていたら俺の人生は変わったかもと話していたと。
何かあったらお村の口から伝えてくれと小倉さんから託されたメッセージを伝えましたというようなニュースなんですね。
私自身は今はもちろんがんとかを見る医者ではないんですが、大学病院に行った時代はですね、やっぱりそういった患者さんを受け持ったりということもありました。
そういった時に私たちが伝える治療というのは標準治療と呼ばれる治療をお話しするんですね。
標準治療というと何となく標準的で一般的っていうイメージがあるかもしれないんですけれども、科学的根拠に基づいて有効性が証明されていて、
今現在利用できる治療で一番最善の治療ということを標準治療と私たちは言うんですね。
ただその中ではやっぱり治療なので100%ではないですから、生存率が何パーセントだったり再発率が何パーセントだったりということもきちんとデータを示してお話しするんですけれども、
そういったものと、対極って言ったらですけどその他に民間療法的なものでですね、これをするとがんが治ったとかがんが消えたみたいなすごくがんを患っている人からすれば魅力的な治療というものもあるんですけれども、
でも私たち医師が一番勧めるのはこの標準治療になっています。
なので小倉さんもこの記事を見るとですね、標準治療を最初は選ばずに民間治療でそういった他の治療を受けていて、それで2年間したところやっぱりがんが進んでしまったということだと思います。
どうしても本当に広告がいっぱいたくさんあって、民間療法というと古くから言うと看護だったりとか、あとは手かざしみたいな、あと気候だったりとか、あと食事だけでやりますというものだけじゃなくて、
残念ながら医療従事者が関わっていて、これで100パーセント、こういう治療をすれば100パーセント治りますみたいな高額の治療費を取ってやっているクリニックもなくはないです。
なのでこれを見るたびに私はもう本当に心が痛むんですけれども、なのでそういったものではなくて、しっかりとした科学的根拠に基づいた標準治療をやっているというものをやっぱり選んでいただくということはすごく大事だなというふうに思うんですね。
本当にさっき言ったみたいに生存率だったりとか、ネガティブなことも私たちは話すので、それに比べたら確かに100パーセント治りますとか、これが最新治療ですみたいに言われると聞かれる、そこに魅力を感じる気持ちもわかるんですけれども、やっぱり最終的にはやっぱり標準治療というのが一番正しいのかなと思います。
ただそういう話をしている私なんですけれども、実は私は12年前に自分の父親を肝内単管癌という癌で亡くしています。
12年前、一番最初に父親のCDを見たときに、肝臓にガンがあるのを見たときに、その時がちょうど2月ぐらいで、父親は沖縄でそれが見つかったので、東京に呼び寄せて、東京で治療したいということだったので、東京でセンターに入院してやるんですけれども、
その時ちょうど桜が咲いている時期だったんですが、父親のCDとか病状を見たときに、来年一緒に桜を見ることはないだろうなというのは、私が意思として普通にというか、わかっていたことだったんですね。
ただやっぱり治療を進めていきましょうということで、主人の先生は抗がん剤を選択していただいて、私もそれにしっかりと納得して、父も納得して抗がん剤を始めました。
ただ納得して始めて、すごく私自身も奇跡というか、そういう民間療法に頼るつもりはなかったんですけれども、そこから良かれと思ってですね、こういった薬を飲んだ方がいいよとか、こういうお水飲んだ方がいいよとか、こういう気候の先生がいるよとか、やっぱりいろんな情報が私の周り、家族の周りにはすごくたくさん来て、
これでなんとかさん、我が家が治ったよとか、これでこれを飲むと治った人がいるらしいとか、ここに行くと全部なぜか消えたんだよ、みたいなことを教えてくれるんですね。
通常、医者という私が立場だったら何言ってんだよ、みたいに思ったかもしれないんですけれども、でもやっぱり私は医師でいると同時にやっぱり父親、娘なんですよね。
父に長く生きてもらいたい。頭の中では分かっているんですよ、嫁は少ないということ。でも娘としては、そうなんだけどどこかで奇跡が起こってくれるんじゃないかということをすごく思っていて、なので民間療法にちょっと惹かれた自分もいるんですよ。
もしかしたら本当に他の人はダメかもしれないけど、うちの父だけは奇跡が起こるかもしれないというふうに思って、なんとなくこういうのをやってみた方がいいんじゃないかなと思わなかったかというと本当に嘘になります。
ただ私としてはその選択は選択せずに、やはりしっかりとした標準治療で抗がん剤をやって、当初東京に入院した時には、正直沖縄に帰ることはないだろうなと思って、父は東京で最後を迎えるんだろうなと思っていたんですが、本当にありがたいことに抗がん剤が直行してですね、
がんがある程度縮小して、そのまま元気な状態で沖縄に戻ることができたんですね。もちろんそこからいろいろあって父は亡くなるんですけれども、でも家族全員に見とられたり、沖縄で死にたいというところがあったので、もちろん今生きているわけではないんですけれども、私はその標準治療をした時に最善の治療だったと思っていますし、
もちろん細かいところは後悔がなかったと言ったら嘘ですけれども、そういった民間療法ではなくて、標準治療を受けたことは、私にとっては全く後悔がないんですね。
何が痛いかというと、やっぱり自分だけは違うとか、もしかしたら奇跡が起こるかもしれないというのは、私、意思である私でさえもすごく思ったことなので、やっぱりそういった、もしご家族が占拠されたりとか、自分自身が占拠されたと言って、
本当に通常の状態とはやっぱり違うようなことが、やっぱり思考だったりとかが起こってきて、そういった時にこれが効きますよみたいに言われたら、そこに惹かれてしまう気持ちっていうのも、私は絶対にない、絶対それはダメだよとか、絶対にないよということはやっぱり自分自身の経験からもなかなか言えないですね。
ただ、がんの治療も本当に進んではいて、標準治療ではないんですけど、先進医療というものがあります。これは民間病とは違います。
どう違うかというと、治療効果に科学的エビデンスというものが少し少ないんですけれども、どういうものかというと、治療効果に科学的エビデンスが標準治療とは違って少し劣るので、これは保険的医療にはなっていません。
なので治療費は全額自己負担になるんですね。
ただ、先進医療には国が認めるものというのもあって、適用というものが決められているんですよ。
なので、もし適用のがんだったりとか病気だったとしたら、その先進医療を受けたときには、保険でそれが戻ってきたりとか、混合診療で一緒に、通常の保険診療と一緒になったりとかということができるので、先進医療というものは標準治療とは違うものがあるんですけど、それに関しては適用が決まっているということになります。
なので、高額ですけれども、それが保険会社だったりとか、主治医の先生に私のがんだったりとか、病気が先進医療の対象になりますか?って聞いて、もしなるようだったら標準治療と一緒に掛け合わせて、高額な医療費を払わなくてもいいということもあるんですね。
なので、迷ったら主治医の先生に標準治療とその他のオプションは何かありますか?って聞くことが大事です。
ネットとかで自分で調べて、本当に高額なもので全然効かないようなものを選ぶのではなくて、標準治療を軸としてプラスアルファの先進医療とかがないかということを聞いていく。
そうやって進めていくことが、治療なので100%はないですけれども、でも後悔が少ないんじゃないかなというふうに思います。
わかりやすく言うと、年末で医療控除とか税金の完封みたいなのがあるじゃないですか。
そういったもので、領収書を持っていったら、医療控除として認められる、要はこれは国が認めているような治療ですよっていうものだと、基本的にはそういうふうな怪しい治療じゃないんじゃないかなと思うので、
もしわからなかったら、そこの医療機関だったりに、この治療をした時には医療控除の対象になりますかっていうことを聞くっていうのも、もしかしたら一つの手なのかなというふうに思います。
なのでちょっとまとまりがなかったかもしれないんですけれども、やっぱり標準治療というものは本当に科学的根拠があって、治療効果が今現在一番認められているものになります。
その他に先進医療とかもありますけれども、基本的には標準治療を軸として、もし高額医療費がかかったとしても、後に税金でしっかりと控除で戻ってきたりとか、完封で戻ってきたりということもあるような、国がちゃんと認めている治療というものを軸にしていただくと、後悔はないんじゃないかなと思いますし、ただ気持ちは本当にわかるっていう。
私も自分の父をガンで亡くしてますので、そういった気持ちはわかるんですけれども、小倉さんはきっとこのことを本当に皆さんに伝えたかったんだなと思うので、やっぱりこのことがもっと多くの人に知っていただいて、何か皆さんが病気になった時に間違った選択をしないようにしていただきたいなと思います。
今日はいつもと違った動画になりましたけれども、本当にこれってすごく大事なことだと思うんですよね。通常であれば自分が後悔していることを公にするということは、すごく勇気がいることだったりすると思うんですが、小倉さんというのはキャスターでもありますし、ジャーナリストでもあった、そういう立場の人だったので、こういった生き様を最後に残すということは本当に素晴らしいことだと思います。
最後になりましたけれども、小倉智明さんのご冥福をお祈りいたします。
