【謎】なぜ「水で動くエンジン」は消えたのか?

NEX工業
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2024/10/28
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こんにちは、セイラです。
皆さんは現在使われている自動車の燃料が何種類くらいあるかご存知ですか?
一般的なガソリンや経由はもちろん、電気やその中でもソーラー電池を使ったもの、アルコールやバイオガスなど、バイオ燃料やハイブリッドカーのようにそれらを組み合わせたものなど、一口に自動車と言っても今では様々な動力が使われています。
しかし、水を燃料にして走る自動車、そんなものがあったなんて信じられるでしょうか?
アメリカ合衆国のオハイオ州出身の発明家、スタンレイ・マイヤー氏は、水で動くエンジンについて研究を進め、そのエンジンで動く自動車の実演も行っていました。
ですが、皆さんはそんなエンジンは見たこともないのに、と思うでしょう。
なぜならその研究は、強大な石油利権の持ち主によって抹消、封印されてしまったから。
現在主要な車の動力源は、石油から作られるガソリンや経由であり、それを脅かす研究結果は葬り去られてしまったのだとスタンレイを支持する人々は主張しています。
しかし、水で動くエンジンというものは本当に存在するのでしょうか?
その研究を葬ったのは果たして?
スタンレイ氏の経歴やその研究について、水で動くエンジンの真相について、早速見ていきましょう。
スタンレイ・マイヤー氏の出生
スタンレイ・マイヤー氏は、1940年にオハイオ州で生まれ、双子の兄弟のスティーブン氏と共に育ちました。
彼らは幼少期から自分たちでおもちゃを作るなど、発明が好きだったと言われています。
1975年、スタンレイ氏は第一次オイルショックをきっかけに、新たな発明に向けての研究を開始しました。
オイルショックによって引き起こされたガソリンの不足と高騰、それを解決するための根本的な方法。
そう、それこそが水で動くエンジンだったのです。
水で動くエンジンとは?
さて、実際にスタンレイ氏の水で動くエンジンとは一体どういう仕組みだったのでしょうか?
実際にはこのエンジンは、水を電気分解してできる水素と酸素の燃焼エネルギーを燃料としています。
スタンレイ氏はこの水の電気分解を非常に効率的にできる方法を発見し、
その方法を使えば、電気分解に使うエネルギーよりも水素と酸素の燃焼エネルギーの方が大きいと触れ込みました。
そして自動車にその方法で電気分解を行う装置と、得られた水素と酸素を燃焼させる装置を搭載することで、
水によって自動車を動かすことが可能になると主張したのです。
実際にこの装置を搭載した四輪バギーでデモンストレーション運転も行われており、
計算上は83リットルの水があれば、アメリカ大陸を横断するロサンゼルスからニューヨークまでの運転が可能とのことでした。
スタンレー氏の研究は、二人のベルギー人投資家から金銭的な支援を受けることができたため、
自動車関係のエネルギー問題を解決する画期的な発明が世に出るのも遠くはないと思われましたが、
水で動くエンジンの研究は1998年に突然のスタンレー氏自身の死によって白紙になってしまいます。
兄弟のスティーブン氏によれば、それは投資家たちによる暗殺だったとのことですが、
1996年、オハイオ州裁判所である民事裁判が行われました。
原告は二人のベルギー人投資家、そして被告はスタンレー・マイヤ氏。
すでに想像できたかもしれませんが、訴訟の理由は、存在しない水で動く新型エンジンの利権を売ったことでした。
この訴訟によって、スタンレー氏の水で動くエンジンを搭載した車には専門家の調査が入ることになりました。
しかし調査の当日、スタンレー氏はこの車の調査を拒否しています。
その理由は、この技術は特許出願中であり、特許庁や軍隊の調査中だからというもので、
専門家の一人に言わせれば不要意な言い訳でしかないものでした。
結局、このエンジンの水の電気分解には全く新しい技術は使われていなかったと、
後に行われた専門家の調査で結論付けられ、
スタンレー氏は2人の投資家に対する2万5千ドルの返済を命じられています。
無論、これを投資家と貢献力による陰謀と考える人もいるかもしれませんが、
マイヤ氏の発明についての特許はすでに期限が切れていますが、
ではそれは、権力者または石油利権の持ち主による利害問題によって妨害されているからなのでしょうか。
実際には、水素と酸素の混合ガスを利用した自動車はすでに研究され、販売もされています。
正式には水素を燃料とすることから、水素燃料電池、
一般的に燃料電池と略されるこの動力は、
水素と酸素を化学反応させたエネルギーによって発電し、電動のエンジンを動かすというものですから、
原理としてはスタンレー氏のエンジンの動力部分と全く同じものとなります。
この水素ガスを燃料とする自動車はすでに1807年には製造されていましたが、
道路を走ることのできる燃料電池自動車は1966年に初めて製造されています。
これは超低温のタンクに液体水素と液体酸素を事前に充填し、
それを少しずつ化学反応させて発電するものでしたが、
それでもスタンレー氏が研究を始めた時期より4年も前のこととなっています。
ちなみに現在でも複数の自動車メーカーで燃料電池自動車に関する技術提供が行われ、
特にトヨタ自動車は燃料電池自動車に関する特許を約5700件、
無料で公開して誰でも利用可能なものにしています。
もしもこの燃料電池自動車が石油利権を脅かすなら、
個人の発明よりむしろ大企業の動きこそ妨害されるでしょう。
無論、スタンレー氏の発明のメインの部分はその水素を得る方法である、
すなわち水の電気分解の部分であると主張することもできるでしょう。
本来、燃料電池自動車の利点というのは走行するときに大気汚染物質を出さないことであり、
既存の電気エネルギーを利用しないというものではありません。
むしろ水を電気分解するためのエネルギー、
そして十分な量の水素を搭載可能なサイズに圧縮するエネルギーは、
直接電気を充電するタイプの電気自動車を使うよりはるかに高いコストがかかるものとなってしまいます。
ですから、従来よりはるかに効率的に水を電気分解できるというスタンレー氏の発明が重要なものとなるわけですが、
実際にこの発明についてはすでに特許が取られ、さらに特許の期限が切れているので誰でも使用可能です。
それでいて、動画サイトやツイッター、個人のウェブサイトなどでいくらでも情報発信が可能となった2018年現在でも、
この方法で効率的な電気分解に成功したという報告はありません。
報告によれば、水1リットルから2000リットルの水素と酸素の混合ガスを発生させたとのことですが、
実際に水1リットルを電気分解した場合、計算上は1870リットルの水素と酸素の混合ガスが発生します。
確かに報告にある2000リットルには及びませんが、報告の側がおおよその値を述べているとしても、
さほど違和感のあるかけ離れた数値とも言えないのではないでしょうか。
いわゆるフリーエネルギーと呼ばれるものは、
使用したエネルギーより多くのエネルギーを取り出せるという物理学のエネルギー保存の法則を破ったというふうに宣伝されるものですが、
未だ再現可能な形でそれを実現した証拠は一度も現れたことがありません。
しかしそれが実現された場合に喜ぶのは石油ビジネスに関わる人々でしょう。
その方法に高いコストがかかるならば、安価な燃料としての石油の優位性は揺らぎません。
また既存の発電方法を一部でも利用するなら、それは同じ量の石油から得られるエネルギーを最終的に増大させ、
埋蔵量の限られている石油資源を現在の想定より長期間にわたって取引することが可能となります。
さらに言えば全く石油に頼らない新たなエネルギーが発明されたとしても、
確かに石油の最大の需要は燃料ではありますが、プラスチックやアスファルト等は石油を原料としています。
結局燃料電池自動車に危機感を感じるほど石油の市場というのは小さいものではないのです。
またその市場自体も油田の持ち主や石油企業だけでなく、一般の投資家や政治の動きによって影響を受けるものです。
ちなみに電子力発電を減らすとその分を補うのは主に火力発電であり、その燃料は石油を原料としています。
この事実、フリーエネルギーよりもずっと大きな陰謀の舞台になる気がしませんか?
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