【白鷺電気工業(3)】中期経営計画書を社員が作成 主体性を育む取り組み

千代島)白鷺電気工業で取り組んでいる 社員育成について
社員を育てる、成長をしてもらうための考え方は?
白鷺電気工業は「人を大切にし、育てる企業」という テーマを掲げている
先ほどの話が「人を大切にする」 という話かと思うが
一方、「育てる」に関しては 新入社員研修を内製化して
やれることは全部先輩(ベテラン)が講師となって 新入社員研修から教えている
昇給するタイミングで、主任研修・課長研修という 階層別の研修を行っている
それぞれのポイントに絞った 「この人にこういうことを学んでほしい」と
ある意味、特命的な研修があったり 外部の講師を受け入れたりしてやっているので
それぞれの個性が発揮できる研修から 集団研修まで
その人がどう活躍してフィールドで輝けるかを メインに取り組んでいる
千代島)研修は外部にお願いする企業もある中で
社員が講師をする良さは?
当然、外部講師にお願いするメリットもあるけれど
研修を受ける社員側からすると 全く知らない先生から教わるメリットもあるが
知っている中だからこそ話せるのもあるので
例えばグループディスカッションだと なかなか意見が出しにくい人が
知っている人が講師であれば より意見が出しやすくなるメリットがあるのかなと
研修の進みやすさの面では 良い効果を発揮する
千代島)教える側も学びになりますよね
教える側も成長していくと思います
特に技術的な面でいくと ベテラン社員が若い子・後輩を教えていけるので
これは昔からやっているので 協力会社の方に教える場合もあるので
自分の技術や、会社の安全に対する価値観など ノウハウを提供できる誇りもあるから教えられるし
教えることによって講師も成長するので
教えられる方も、教える方も 共に伸びていく、成長していくのかなと
千代島)大変ユニークだなと思ったのが 中期経営計画書を社員が作成に関わると
意図的に取り組んでいる?
これは昔から、私が知る限りでは 1995年ぐらいから
その時は泊まり込みで 中堅・若手社員が主体となって作っていた
中期経営計画に中堅どころから携わっていくと
何となく会社がやっていることが 見えてくるのかなと
その中で、中堅社員が 会社側と上司の橋渡しをすることで
彼ら自身も成長すると思っているので
この中期経営計画は 1995年からずっと引き継がれているもので
なかなか他の会社にはない ユニークな取り組みなのかなと
千代島)一般的には上層部の方が作ったものを 毎年降りてくるのが一般的かなと
会社のやっていることを自分事化していると
そういう点ではメリットがあると思っている
ただ、なかなか自分事にできなかったり 他人任せ、上司任せという場合
上意下達が強い建設業の風土があると思うので
そこをどのようにして議論の場として 議論することは良いことだと思うので
議論の場として 自分はこうやっていきたいんだと
相手のこうやっていきたいという意見を 尊重し合いながら議論していくことは良いことだと
例えば、私(社長)や部署の上司など コミュニケーションを重ねていく中で
会社がどんなことに取り組んでいるのか 世間一般はこういう状況にあるんだよということが
ともに学べる場所なのかなと
千代島)沼田社長の人生の中で 色んな節目があったと思うが
影響を受けた人物と その方から言われた思い出の一言について
以前に勤めていた会社で
その時自分が異動した場所で 腐りかけていたことがあって
何で自分がこんなことしなきゃいけないんだと 思っている時に
あるビジネスの雑誌から 言葉に出会って
「随處(ずいしょ)に主となれば」という 臨済宗の教え
この後に「立処皆真なり」という言葉がある
どういう意味かというと 置かれた場所において主体的に取り組めば
真の道が開けてきますよという意味合い
その時、自分が腐りかけた時があって
受け身、やらされ感 ネガティブに取り組んでいたことが
自分が主体的に取り組むことをやっていこうと
その後、どんどん置かれている状況が 変わってくる局面が出てくるんだと
この言葉で自分の考えを改めて
そこからやらされ感ではなくて 自分はこうやっていこうと
何かひとつ歩み始めると結果として それが跳ね返ってきてどんどん良く回ってくる
そうなるとやる気も出てくるので
この言葉に出会ってから 自分が何事にも前向きに取り組めるようになった
結果がついてくると嬉しくなってきたので
腐りかけたことが良い方に転換していったので 良い言葉に出会ったのかなと
千代島)その場その場で主体性を持っておくと 自分も楽しめるし、結果として返ってくるよと
サッカーの長谷部選手も この言葉を紹介されたことがあったので
その言葉を見た時に非常に勇気づけられた 間違いなかったんだと
千代島)昭和・平成・令和を生きた 経営者のお一人として、100年後へのメッセージを
100年後も「電気エネルギー」は無くならないと
電気エネルギーを伝える手段が有線・無線と わからないところもあるけれど
その電気エネルギーを届ける、一翼を担っている 白鷺電気工業が持続可能でないといけないと
一般的に企業だと 30年でサイクルしていく話もあるけれど
100年後も白鷺電気工業が 熊本、九州、日本、世界に渡って
電気エネルギーを伝えていく会社になりたいと
100年後も白鷺電気工業が存続して
全世界に電気エネルギーを届けるという使命を 全うしていきたいと考えている