【ゆっくり解説】1ヶ月の戦いでウクライナ軍を圧倒的に超える損害を出すロシア
ドネツク州の平坦の要所となっている都市、ポクローシクに最も近い集落の一つ。
ノボフロディルカではロシア軍が西に戦線を1.5kmほど押し上げることに成功。
停滞気味であるポクローシクの戦線でも、ロシア軍の前進はまだ続いている。
また、ザポリージャ州方面でもロシア軍が動き出し、
現在はほとんど干上がっている湖を越えて、
プラウニに侵入、現地ウクライナ兵と交戦状態に入っているという情報が入ってきた。
この1日から2日前、ウクライナ南方面軍司令部は、
ここ数日以内にロシア軍による新たな攻勢がこのザポリージャ州方面で始まるかもしれないと警告。
この動きは、その内容を証明している動きになるのかもしれない。
いやぁ、分かってはいますけど相変わらずどの戦線もきついですねぇ。
領土的にはかなりきついことは確かだな。
ロシア領内クルスク州方面でも、西側から押しつつあるロシア軍の戦力は少しずつ奪還地域を拡大。
ほとんど動きはないものの、何か動きがあった日は基本的にロシア軍が前進したという動きであり、
これはウクライナ軍が反撃する能力に乏しいことを示していることは間違いないぜ。
しかし、前線戦で押していながらロシア軍はこの戦争を終わらせるような決定打に賭けている。
飛行部隊を前進させれば、相変わらず展開しているウクライナ軍のドローン攻撃で壊滅する事例も多く、
1日で何十キロメートルと前進するような、飛行突破を行う力がないからだな。
これは確か、ウクライナ軍のドローンに対抗できるような電子戦能力を持った車両を、
ロシア軍が運用できていないからであるなんて話もありましたねー。
そうだな。
この結果として着目すべきが、
ポクローシク方面で前進しているこの1ヶ月間のロシア軍の重大な損害だ。
オシントの分析班たちは公開された映像や写真のみの情報を元に、両軍の被害状況を調べたところ、
ロシアは9月4日から10月4日の1ヶ月間で戦車539両を含む装甲車や榴弾砲など、
攻撃用兵器を1830点ほど失っているのに対し、
ウクライナ軍の損害は戦車92両を含め、攻撃用兵器の損害は369点ほど。
全体の割合で見ればロシアの損害はウクライナの5倍以上であり、
歩兵戦闘車や装甲兵員輸送車に限って言えば、なんと10倍もの数を喪失しているようだ。
この被害状況は、改戦して間もない2022年3月頃のロシア軍の被害状況に匹敵するものであり、
領土侵略のために多大なる犠牲を支払っていることは確かなようだな。
損害数が10倍、攻撃側は守備側の少なくとも3倍の戦力が必要とは言われていますけれども、
それを超えるレベルでとんでもない損害を出し続けているんスねえロシア軍。
本当に独組戦の時のソ連軍のやり方と何ら変わっていないというのがまた、
よくロシア軍もそれだけの損害を出しながら前進が続けられていますよねえ。
うむ。果たしてこの1ヶ月間で両軍にどのような損害が出ていたのかは気になるところだよな。
ということで今回は、ロシア軍を持たすぎる大将に絶望、領土拡大を続けるも、
ウクライナ軍の10倍の大損害と題し、
現在ウクライナ軍が置かれている状況やロシア軍の損害の大きさについて、掘り下げていこうかと思うぜ。
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それでは皆様、ゆっくりしていってね。
現在も進撃が続いているロシア軍の構成は、元をたどれば2023年10月頃に開始された、アウディールカの戦いから始まったものだ。
その後、アウディールカが陥落し、ロシア軍は鉄道沿いに北西方面に進軍を開始。
ステポベー、続いてオチェレティネと占領地を広げ、現在の最前線の一つであるノボフロディウカにまで至っている。
およそこの1年間の戦いで、ロシア軍はアウディールカから現在の戦線までおよそ30から40km前進することに成功。
これは、ロシア軍の戦術的成功であることは残念ながら認めざるを得ないぜ。
アウディールカより後方に防御のためになりそうな防御陣地がほとんど構築されていなかったこと、
あとはオチェレティネとかに配置されることになった部隊が、基本的に回戦後に組織された新兵旅団であったこともあり、
連携がうまくいかなかったりローテーションの隙を突かれて押し込まれることが多かったのよね。
その後、ウクライナ軍のクルスク侵攻に合わせてポクローシク方面への進撃はさらにスピードアップ。
現在に至ることは知っての通りだな。
さて、このポクローシク方面におけるロシア軍の進撃速度は回戦直後、
キール侵攻やヘルソンへの奇襲が成功して以来のものではあるようだが、
その分、ロシア軍側の大損害もこれまで見たことのない規模に増えつつあることに注目したい。
こちらのGoogleスプレッドシートは、
このポクローシク方面における9月4日から10月4日までに確認された損害が、
有志によってまとめられたものだ。
シートには座標情報や情報元となる写真、映像の出処までリンクされており、
かなり信憑性の高いデータとなっているぜ。
ほんと、回戦からずっと被害状況とかを観測している人たちには頭上がりませんよ。
いかに地道な作業であるかよくわかりますねー。
このシートを見ればロシア軍がどのような兵器を失っているかもよくわかるんだが、
この1ヶ月間で特に破壊された数が多いのが
ベームペイアジーン、ベームペイツー、ベームペイトリーなど、
ロシアで最も有名な歩兵戦闘車たち。
そしてBTR-80、BTR-82、さらにはMTLBと呼ばれる装甲兵員輸送車だな。
もちろん戦車の被害も多いが、ロシア軍の損害の大半はこれら装甲車だぜ。
個人的には数ヶ月ほど前からバイク突撃隊やらバギー突撃隊やら、
歩兵を中心とした運用が多くなっているという報道があったものの、
損害の数を見るに歩兵戦闘車の損害数もかなり多く、
ロシア軍は今もなお、
装甲車による突撃をメインに行っていることを示唆していると言えるな。
MTLBとかの装甲兵員輸送車も、
居住制が最悪でロシア兵にはめちゃくちゃ嫌がられているなんて話もあったけど、
この1ヶ月だけでも結構な数が破壊されているとなると、
やっぱなんだかんだ好んで使っているってことなのね。
まあこの資料にはバイクやバギーの損害数はデータとして集計されていないので不明だが、
ロシア軍の戦い方が旧ソ連制の、
倉庫から引っ張り出してきた兵器に依存していることは確かなようだな。
倉庫から保管中の装甲車両が減り続けていることは衛星写真が証明しており、
その傾向はまだ続いているが、
ロシア軍があとどれくらいでこのペースの構成を続けられる装甲車両の在庫を失うのかは、
予想するのが極めて難しいぜ。
ベイムペイアジーンとかMTLBとか使っているあたり、
そりゃソ連時代の遺産を食いつぶしていることに他ならないんでしょうけど、
とはいえウクライナ軍も消耗戦の中で在庫を減らし続けているのが痛いっすねー。
戦車の存在についてはT-54、T-55やT-62など、
かなり古いタイプの戦車も見えるものの、
これらの旧式タイプの戦車の存在は極わずかであり、
それ以上に注目したいのはT-72B3やT-80BV、そしてT-80BVM、
そしてT-90Mのような最新鋭の戦車の方が損害の数が多いことだぜ。
ナンバリングはT-72やT-80など旧式ではあるものの、
これらは全てが21世紀に入って近代化回収が施された最新鋭の戦車であることに注意する必要がある。
つまり、この1ヶ月だけでもロシア軍は大量の最新鋭戦車を失う損害をかぶっているが、
これは逆に言えば、この戦場に投入されている部隊が、
現在のロシア軍の中では最も強力な部隊の一つであることも意味しているぜ。
クルスク州方面にはT-62ばっかり送ってませんでしたっけ。
自国の領土よりも侵略を目指すあたりはさすがロシア軍って感じっすねー。
気になるのは歩兵戦闘車や装甲兵員輸送車に対し、
戦車は最新鋭のものの割合が比較的多いことだな。
おそらくこの理由は現在のロシア軍が、倉庫に残っている古いT-72やT-80などを工場に送り込み、
近代化回収を行った上で戦場に送り込んでいるからだろう。
戦車の新造は全く上手くいってないようだが、
近代化回収のペースは国内の戦時体制下のおかげもあって、保てているようだな。
ふむ。この破壊された戦車の割合が一気に旧式化されたとなれば、
回収できる戦車の在庫が尽き始めた、って話になるんでしょうけど、
航空機や鉄道の生産ライン止めてまで、かつ24時間体制で工場回してるって言うし、
あとどのくらいこのペースが続くのかは判断しがたいところですねー。
この1ヶ月間で破壊されたロシア軍の戦車は539両。
これは1個死弾が全て殲滅され、1個死弾が全滅したくらいの損失量だ。
また、歩兵戦闘車や装甲兵員輸送車など装甲車の失われた数は1020両。
これは4から5個機械か歩兵4弾が全部吹き飛んだくらいの損失になるという。
ISWはこれらの報告から、このレベルの損害は明らかにロシアの製造能力を超えるほどの装甲車の損失であり、
ロシア軍がこのペースを維持し続けることはできないだろうと報告しているのが興味深い。
実際のところ、ロシア国内の生産力がどれほど向上したかわからないので判断しかねるが、
ISWの報告が確かであれば、一連の被害はロシアも想定していなかったレベルであり、
ザポリージャ州方面に新たな戦線を作る動きを見せ、クペンスク方向にも進軍を試みているとなると、
どこかのタイミングで確実に進撃の速度が止まることにはなるだろう。
あとは、ウクライナ軍がどこまで耐えられるのかという問題だな。
ISWがそんな指摘を。相当な損害数なのね。
でもウクライナ側も損害が大きいことは事実だからなんとも言えないところなのが悩ましいっすよ。
うむ。ここからはウクライナ側の被害状況についても見ていこうかと思うぜ。
ウクライナ軍もこの1ヶ月の領土喪失でそこそこの数の兵器を失っているものの、
その数はロシア軍が被った損害と比べれば5分の1や10分の1というものだ。
これはウクライナ軍の勢いが落ちてはいるものの、徐々に後退しながらの効果的な重心防御に成功しているとも言えることに、注目したいところだぜ。
領土を犠牲にしてはいるけど、兵器や兵士の損失を抑えながら徐々に後退しているわけね。
うむ。それでも一部損害が出ていることは認めなければならないぜ。
ウクライナ軍は様々な国から供与を受けていることから喪失した兵器も滝に渡るが、
この1ヶ月の喪失で特徴的なのはアメリカから供与された歩兵戦闘車、M2A2ブラッドレイだろうか。
僕狼宿戦線における損失リストでは、この1ヶ月間でおよそ30両ほどが破壊されているか、あるいは放棄されているとのことだな。
ブラッドレイはロシア軍が運用する対戦車ミサイルを装甲で耐え切るほどの耐久力があるようで、
ロシアの対戦車ミサイルの直撃を食らったとしても、登場している兵は無事な事例が多々ある。
このため、最前線でロシア軍の前進を止めなければならない際によく活用されているようだな。
なるほど。ロシア軍の前進に対抗するために、矢表に立って迎撃しているわけですねぇ。損害数が多くなってしまうのも納得ではあるわ。
ちなみにこれ興味深いのは、ブラッドレイと同様に供与されているアメリカの戦車M1A1ブラムスよりも、現在はブラッドレイの方が好んで使用されているということだ。
というのもこの数ヶ月の戦いで分かったこととして、ブラッドレイは歩兵戦闘車でありながらロシアの戦車と戦うだけの十分な能力を持っているのに加え、
M1A1のような大型で重たい戦車はブラッドレイと比べれば扱いにくいようで、ウクライナ軍としてはブラッドレイの方をより積極的に活用しているようなんだよな。
アメリカ側もこのようなウクライナにおける実践と教訓を経て、予定していた戦車の発注を止め、ブラッドレイの増産に動き出しているという話もある。
調達価格の点からも、ブラッドレイの方がより多くの数を用意できるだろうしな。
ドローン戦術がどんどん発達してきてしまったが故に、どんどん戦車の優位性がなくなってるんやなぁ。
うむ。ウクライナ軍の戦車の損害としてはT-64BVやT-72Kの車両が目立つ、これは当然、元々ウクライナ軍が保有していた車両ということだな。
これは開戦時からそうだが、基本的にウクライナ軍の戦車はロシアの戦車と比べればスペックが劣るぜ。
それでもロシアの最新鋭戦車の方が損害数が多いのは、この戦いが戦車や走行車だけではなく、ドローンを中心とした戦いに移行していること。
あるいはロシア軍の機構部隊による突撃が、あまりにも無理やりすぎるから、あたりが原因と言えるでしょうね。
そうだな。ドローンの前では多少の戦車のスペックなど大した影響はなくなっており、重要なのはやはり数。
数さえあれば十分に戦えるということが、この1ヶ月に渡るポクローシク戦線での戦いからも見えてくるということだ。
ロシア軍の損害を増やしつつウクライナ軍の被害を最小限に抑えるためには、欠かせないのはやはり西側諸国の支援だ。
戦車も歩兵戦闘車もまだまだ全然足りておらず、これらが十分な量存在するのであれば、ロシア軍の前進を食い止めることも難しくはなくなってくるだろう。
現在のロシア軍の前進は、ウクライナ軍が抵抗できなくなりつつあるかのように見えるかもしれないが、両軍の損害数を考えれば決してそんなことはない。
ロシア軍が競戦能力を失うのか、それともウクライナ軍の防衛線が崩壊してしまうのか、どちらが先になるかはまだ全く未知数でしかない。
西側諸国の支援の量と期間に依存することはまず間違いなさそうだけどな。
領土を奪われているから戦況は苦しいことは確かだけど、決して諦める状況では全くないということですね。
と言ったところで今回の解説は以上だぜ。
このチャンネルでは他にも兵器や軍事に関する動画を上げているので、チャンネル登録して他の動画も是非見てくれだぜ。
これからも興味深い軍事に関する動画を上げていこうと思うので、高評価、コメントもよろしくお願いします。
それでは皆様、ご視聴ありがとうございました。